北欧の先端的な創造性教育の現状

人は国の重要な資源。そう考える北欧は、先端的な教育プログラムを、国が一丸となって模索していることで注目されています。国の指針が大きく枠組みを作り出し教育の質を担保すると同時に、大きな裁量権が現場に任されてより地域の課題に沿った教育の提要が可能になっています。義務教育である小中学校の9年間ばかりでなく、幼稚園や成人教育のプログラムも充実している北欧諸国。日本が参考にできる点は多々ありそうです。

寒さや暗さが一段と濃くなる北欧の11月、日本の地方自治体の若手プロジェクトグループの依頼を受け、北欧エリア(フィンランド・デンマーク)の教育についての訪問調査を支援いたしました。プロジェクトチームを構築した5名の若手が北欧を訪れました。北欧研究所は、教育関連省庁や地方自治体の教育担当官への聞き取りやインタビュー、現地のユニークな取り組みを行っている幼稚園や小学校など初等教育施設の見学、大学の研究者との交流など、4日間の工程を訪問先選定から当日のインタビューまで、全般的にサポートしました。

北欧の担当官たちとの良い交流を通して、北欧の実践的な初等教育の取り組みが、より子育てのしやすい街づくりや仕組みづくりの施策づくりの参考になってくれると嬉しいものです。