東京都市整備局の方々とロスキレの街づくりを視察

 

3月6日、東京都市整備局の4名の方々がコペンハーゲン郊外にある都市、ロスキレを訪問いたしました。東京都での自転車道路整備と選手村跡地の再開発を進めるにあたって、コペンハーゲンの都市開発について弊所安岡にインタビューを行い、その後ロスキレの街づくりについて視察をして行かれました。

遊び心のあるロスキレの街づくりは、印象的でした。例えば、気候変動による豪雨が問題となった際には、貯水池とこれに続く水の通り道が設置されました。普段は貯水池に繋がる道には水が通っていないため、この道はスケートボードパークとして利用できるような設計となっており、デザイン性のある空間でした。その他にも、自動車の速度を落とす道の設計や、自転車と歩行者の専用道路などがありましたが、住民の間では歩きやすさの観点で賛否があるようです。

東京都市整備局の方々によると、東京都は土地が余っていないという点と、土地の所有者と管理のシステムがコペンハーゲンとは異なるという点で、自転車道路の導入や再開発は簡単ではないとのことでした。今回の視察を経て、近い将来に東京都でも自転車の使いやすい街づくりが実現されることを、北欧研究所一同願っております。

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