インターン体験記:小川桃子

私は北欧研究所で約半年間、インターンシップとしてお世話になりました。

 

デンマークに来るまでの北欧に対するイメージは、税金が高い、福祉国家、寒い地域などと抽象的なイメージでした。しかし、実際にデンマークで生活し、そして北欧研究所という場所で、様々な分野の調査をするにつれ、本当の北欧デンマークが垣間見えた様な気がします。

私は日本で、教育学科を卒業しました。教育に興味があり、日本では教員志望でした。北欧研究所では、インターンそれぞれの興味分野を基本に、調査や委託業務を行わせて頂けることもあり、私のインターンでの期間はとても充実したものとなりました。

例えば、第二言語としての英語力がとても高いデンマーク人の背景を調査したり、デンマーク特有の教育機関であるエフタースコーレについて調査・インタビューを行ったり。もちろん、教育以外での調査もありましたが、北欧の食べ物やメディアなど、基本的に自分の興味のあるものを積極的に参加させて頂けるのはとてもありがたく思いました。

 

職場環境は、日本にルーツのある方々ばかりでしたが、だからと言って日本の社会のようにルールに固められるのではなく、仕事中にみんなでコーヒーを飲んだり、お菓子を食べたり。適度な休息を持つことで、仕事がはかどりました。それに加えて、自由に発言し、意見を交換することでできるという素晴らしい環境でした。

 

私はこのインターシップを通して、自分自身の文章を書くスキルや、デンマーク企業へのアプローチの仕方などはもちろんの事、私にとっての一番の収穫は、デンマークに住む日本人だからこそ持つ経験を、北欧研究所を通して出会った方々から学べた事です。

デンマークで出会うすべての日本人の方が特殊な経験を持ち、デンマークで生きるノウハウを身に付けた方々でした。いろんな国で教育を受けた方、強い目標を持ってデンマークに来られた方。自分の方向性とキャリアをしっかり持ち、自分自身を最大限に生かしてデンマークで働いる姿を見て、私は自分の将来について深く考えさせられました。

 

そして、自分の将来について考えた時に、たくさんのアドバイスや生きた情報をいただけた事にとても感謝しています。この半年で自分のこれからの目標がかなり明確になったと思います。

北欧デンマークの冬はとても暗く、寒い毎日でしたが、この半年が北欧研究所を通して実りあるものになった事にとても感謝しております。今まで大変お世話になりました。