インターン体験記:山田郁大
私は約3か月間北欧研究所でインターンをさせていただきました。非常に短い間でしたが、そこで得られた経験は僕の人生にとってかけがえのないものになったと2つの点で感じています。
1つ目は、インターンを通して「自主性」を磨くことができました。北欧研究所では週1回のミーティングで業務の割り振りや進捗報告を行い、後は各プロジェクトチームや個人での作業になります。そこで求められるのは、ただ指示通りに動くのではなく、業務の内容に沿いながらも、いかにして最高のパフォーマンスを発揮するかを考え、自分から発信していくことだと感じました。そこで私はデンマークに関する報告書を作成した際、デンマークの産業や近年の政策についての傾向を分析し、「この情報を加えた方が良いのではないか」、「こうすると見やすくなるのではないか」、という部分を自身で発信していくよう心掛けました。また個人プロジェクトでは、「デンマークの就労支援」というテーマを掲げ、レポート作成やインタビューの際にアドバイスをいただきながら、僕の考えを尊重していただきました。そのおかげで、デンマークという異国の世界で自分でインタビューを予約し、「これを引き出したら面白いのではないか」と考えながら行動する力が成長したと思います。デンマークでこのような経験をできたおかげで、日本に帰ったらあまり怖いものがないように感じております。自主性を引き延ばしながら、有意義なアドバイスを受けられる環境は非常に恵まれていたなと感謝しています。
2つ目は「やり抜く力」です。デンマーク事情を執筆し、毎回ミーティングで進捗報告をした際には「この内容で本当に大丈夫だろうか」という不安がありました。しかし最後まで信頼してくださり、僕に担当を任せていただきました。そこで自分が納得できるまで情報を追い求めることができました。個人研究レポートでも、インタビュー対象者を自分の思うように獲得できなかったり、時間に焦ったりと悩んだ時期もありました。しかし、それでも「今自分にできることに集中しよう」と、メールの返信が来なかったインタビュー対象者のもとを片っ端から回っていくなど、自分でその状況を打開しようと行動することができました。そして以上のような経験から、最後までやり抜くということは、ただやり抜くだけではないということを感じました。「自分で何をしたいのか」「自分は何をできるのか」という自分の意志が伴って初めて「やり抜く力」というものに意義が出るものだと実感できた気がします。このように成長させていただける環境に出会えたことによって、これから困難な場面に遭遇した際にも、その壁を乗り越えられる気がします。
最後に、私自身3か月経ち、業務のやり方に慣れてきたときに離れなければならず、もっと早くインターンさせていただいていたらと少し後悔しております。代表の安岡さんをはじめとする北欧研究所のメンバーと共に活動できたことを非常に幸せに思います。貴重なお時間をありがとうございました。この経験をこれからの人生でも忘れず、精進していきたいと思います。