インターン体験記:佐藤奈々葉
私は1年間、北欧研究所にお世話になりました。デンマークに来る前から熱望していた北欧研究所でのインターンシップにより、私の留学は想定していた以上に有意義な時間を多く過ごすことができるものとなりました。振り返れば、デンマークでコロナウイルスが通常の風邪と同じように扱われるようになったころに到着し、特に当初は慣れないことが多かったように思います。そのような環境の中でも研究に集中し、多くの経験ができたのは、他でもない安岡さん、研究員の方々、他のインターンシップ生のおかげです。
北欧研究所では、委託業務を通してデンマークの経済、教育、福祉制度、サステナブルファッション、スタートアップ支援などについて調査し、単にデンマークに滞在しているだけではわからない情報をインプットすることができました。また、それをデンマーク滞在中に経験することで、デスクトップ調査と実地調査を効率よく効果的に行うことができたように思います。スタートアップ支援のイベントである「TechBBQ」の事前調査を行い、実際に現地に赴いてから執筆したレポートをオンラインプラットフォームで公開していただくことができたのは、私自身の自信に繋がりました。研究レポート作成では、読み手に分かりやすく書く力、効果的なインタビューの仕方、英語での情報収集能力を身に付けました。デンマークでのビジネスイベントへの参加、日本企業の視察アテンドなど多くの機会を惜しみなく与えてくださった環境により、個人では決してできなかった企業、関係者との繋がりを築きました。また、安岡さんをはじめ研究員のサポートがあったからこそ、全くの門外漢である領域であっても調査・研究を進めることができました。
委託業務に加えて、興味のある分野に関する個人研究にも取り組みました。研究のテーマであった「デンマークでの男女平等意識」を調査するために日々の気づきを大切にしながら現地調査に努めました。悩んだり行き詰まったりした時には真摯に向き合って相談に乗ってくださった研究員の方々のおかげで、オールボー大学の教授をはじめとする有識者へのインタビュー、関係機関への視察を行い、帰国までに論文を書き上げることができました。
また、過去のインターンシップ生との縦のつながりを築くことができたことも、大きな精神的な支えとなりました。元インターンシップ生との繋がりは今でも続いていて、私にとって大切なメンターです。
私がこの一年間で北欧研究所から学んだこと、経験できたことは数えきれないほどあります。何かあれば相談でき、丁寧なアドバイスをいただけるという安心感から、研究や委託業務に果敢に挑戦できました。本当にお世話になりました。いつかデンマークに戻ってきたら、成長した姿を見せられるようこれからも精進していきます。ありがとうございました。