インターン体験記:外間政紀
2024年9月から11月末までの3か月間、北欧研究所にてインターン生として活動させて頂きました。実は一年間の留学を予定していたのですが、急遽帰国することとなってしまったため、こんなにも早くこの体験記を書いていることに自分でも驚いています。
北欧の都市開発に関心のあった私にとって、コペンハーゲンで過ごした時間は非常に濃密なもので、ただ街を歩いているだけでは見えてこない都市の裏側を学ぶことができました。
開発の現場を実際に訪れ、取り組みに携わる方々から話を聞く。得られた学びを研究所のメンバーや、日本から視察に訪れる企業の方々とともに再考し、その結果を人に伝わりやすいようにレポートに記す。北欧の都市開発のディテールやプレイヤーのモチベーションに触れることで、暮らしやすく持続可能な都市空間の本質に近づき、日本の都市開発の前線で活躍する方々とともに活動することで、より高い視座で都市を思考する力を身につけていくことができました。
私はコペンハーゲンの中心部で生活していて、よく街中を散策していたのですが、街並みを見て気付くこと、考えることが、初めの頃と今とでは大きく変わっており、自分自身の成長を感じています。
「現地でしかできないことに取り組もう」という安岡さんからの教えを受け、街を歩く際には、気になることがあれば、できるだけ現地の人々に尋ねてみようと心がけていました。カールスバーグという再開発地域を歩いていた時、何気なく道を聞いた高校生くらいの男の子が「高すぎる建物はこの街にとってアンナチュラルだと思う・・・古い建物を大切に使っていきたい」と言っていたことはとても印象に残っています。
自身が住む街について、多くの住民が高い関心と夫々の考えを持っている。市民の都市や街を創る側の人々だけではなく、実際に住んでいる人々からも多くのことを学びました。
このような充実した留学を送ることが出来たのは、安岡さんをはじめ、北欧研究所の方々のおかげです。まず、安岡さんには、普通の大学生活では得難い経験をさせて頂いたこと、本当に感謝しています。
北欧研究所では、情報の集め方やその伝わりやすいまとめ方といった研究の技術的な面だけでなく、学ぶ姿勢や物事の捉え方など、精神面でも多くを教えて頂きました。ミーティングの時間は、北欧や日本について多角的に考えを深めたり、街を見ていく中で得られた気付きを言語化していく重要な時間であると同時に、留学で生じるストレスや悩みを吐き出すことの出来る時間として、大きな心の支えとなっていました。素敵な方々に囲まれて、留学を最初から最後まで楽しむことが出来たと感じています。
短い間でしたが、非常に価値のある時間を過ごさせて頂きました。北欧研究所の方々には、色々と教えてもらうばかり、施してもらうばかりでしたが、この経験を糧に成長した姿をお見せすることで、恩返ししたいと思います。
本当に、ありがとうございました。Vi ses!
外間政紀