インターン体験記:宮下祐真
私は2022年9月から2023年6月までの10ヶ月間、北欧研究所でインターンをさせていただきました。正直なインターンの応募のきっかけは「せっかくの留学だから新しいことにたくさんチャレンジして、いろんな角度からデンマーク社会を見てみよう」という漠然とした動機でした。一年弱のインターンでは様々な経験を通して、キャンパスでの勉強だけでは得られなかった多くの知見やスキルを積み上げることができ、インターンを始めてよかったと心から思えました。
インターンでは主に3つのタスクを行いました。一つ目のSNSの運用では、ホームページの運用やメルマガの作成を行いました。HPの閲覧者やメルマガの読者は何を求めているのかを考えながら、工夫を凝らして運用を行いました。二つ目の委託タスクでは、現地でのアポイントメントの獲得やアテンドを行ったり、北欧の企業や北欧社会に関する多くのレポートを作成したりすることを任されました。日本の様々なクライアントからの多種多様な依頼に応えながら、北欧やビジネスに関する知識・経験を積むことができました。作成したレポートに関連して、Japan in-depthとエネフロという日本のメディアに自分の名前で記事を出すという貴重な経験をさせていただくこともできました。三つ目の個人研究では、「デンマークとスウェーデンの地方創生」というテーマでデンマークやスウェーデンの地方都市や農村部の地域活性化の事例について調査を行い、約8万字のレポートとしてまとめ、noteに公開することができました。北欧全般に興味を持っていた中で、北欧の地方創生という日本ではあまり知られていない切り口から、北欧社会に対する新しい発見をすることができ、多くのことを学びました。
これまでの北欧研究所でのインターンで最も勉強になったことは、「いかに相手目線に立ってアウトプットを出せるか」ということだったと思います。今までの大学生活では「自分が何をしたいか」ということを軸に、自分中心に物事を考えることが多かったのですが、インターンでは相手がなぜその依頼をしてきたのか、何を求めているのかという他者の目線に立って物事を考えることが求められました。メルマガやSNSでは過去の閲覧履歴のデータから閲覧者が何を求めているのかを考えたり、調査レポートの作成や現地のアテンドのアレンジでは相手の依頼目的から何が必要なのかを考えて、内容を試行錯誤したり、個人研究では読者のニーズを考慮しながら、研究内容の方向性や調査内容を工夫したり、読みやすいように体裁を整えたりするという経験を積むことができました。このことはビジネスの世界では当たり前のことだと思います。それでもビジネスの世界での経験がほとんどなかった学生の私にとって、分かっていてもなかなかうまく行かないこともあり、失敗も積み重ねながら多くのことを吸収することができました。
以上のような経験ができたのも、代表の安岡美佳さんや他のインターン生、北欧研究所と関わりを持ってくださったクライアントの方々のサポートがあってのことでした。
この場を借りて厚く感謝申し上げます。
この経験と学んだことを今後に必ず活かしていきます。
ありがとうございました。