インターン体験記:水口隼希
はじめに
2019年の9月から3月のコロナウイルスによる突然の帰国までおよそ半年間、北欧研究所にてお世話になりました。紹介してくださった北欧研究所の先輩、また素晴らしい環境を作ってくれたインターンの同僚に感謝をしたいです。また学生の身でありながら長期インターン生としてデンマークにおけるインターンシップという、極めて貴重な機会を設けてくださった代表の安岡美佳さんにはとても感謝しております。
体験記
北欧研究所のインターンでは、人それぞれの目標を持ち、その達成に向かいながらインターン・会社の仕事を遂行し、デンマークを感じる。その目標は十人十色で共通の解などない。また個人が持つ目標も一つとは限らない。自分もそのうちの一人で、目標は幾つか持っており、そして自分が北欧研究所におけるインターンをする中で最も重んじた目標は「自己内省」であった。
やれ留学ですることなのか、デンマークにきてまですることなのか、インターンですることなのか、葛藤することが数多くあった。留学で何が得られるのか、この講義を聞いて何か自分にプラスなのか、留学している期間日本にいたらよかったのではないか。逡巡に逡巡を重ね、悩みとそれの解決を繰り返したその留学期間に自分を支えてくれたのは、自分の”属する”場所・アイデンティティであったインターンという場と北欧研究所の方々だった。それに伴い生まれたのは留学に対する意識や姿勢の変化・自分という人間また精神的支柱の重要性への理解であった。
おそらくここまで悩んだ留学生は自分くらいではないか、と時に思ってしまう。だが、当初繰り返した悩み・逡巡という自己の内省によって、「異国に住まう」という経験を誰よりも心で直面できたのではないだろうか。そして延いては将来、海外に生活を置く際の道しるべとなってくれるであろうと信じている。
最後までインターン・留学を行うことができず心残りではあるが、コロナによる帰国は何かの定だったのだろう。代表のミカさんにはインターン以外にも生活面・精神面でも非常に支えてもらった。一回りと言わず二周り、三回りも大きくなった姿をいつか見せることができた時に漸く自分の交換留学・インターンが終わり、達成した、と言えるだろう。その時を迎えられるよう、邁進して行くよう努めることをこの機会を借りて申し上げたい。
ありがとうございました。